広尾学園中学の入試|5回の日程・配点と合格最低点を解説【2027年度】

広尾学園中学の入試|5回の日程・配点と合格最低点を解説【2027年度】

広尾学園中学の一般入試は2月1日から2月5日までの5回あり、本科・医進サイエンス・インターナショナルの各コースを回ごとに分けて募集する仕組みです。

私は中学受験を経験していませんが、東大の教養学部に在籍しながら、家庭教師として中学受験生の学習計画づくりに関わっています。広尾学園は回によって募集コースも試験科目も違うため、まずどの回がどのコースにつながるのかを整理することが、受験準備の出発点になります。

2027年度の入試日程

入試回試験日募集コース募集人員合格見込数
第1回2月1日(月)午前本科50名80名
第2回2月1日(月)午後本科/インターSG70名(SG20名を含む)300名
医進・サイエンス回2月2日(火)午後医進・サイエンス35名110名
国際生AG回2月3日(水)午前インターAG15名25名
第3回2月5日(金)午前本科/インターSG35名(SG15名を含む)100名

合格見込数は、学校が昨年度の実績をもとに募集要項で示している数字です。募集人員は帰国生入試と一般入試を合わせて240名で、帰国生入試は12月17日・18日に行われます。AGはアドバンストグループ、SGはスタンダードグループの略です。

第1回〜第3回は国語・算数が各100点、理科・社会が各50点の300点満点ですが、医進・サイエンス回は算数・理科が各100点、国語・社会が各50点に変わります。

入試回50分・100点の科目30分・50点の科目
第1回〜第3回国語・算数理科・社会
医進・サイエンス回算数・理科国語・社会

医進・サイエンス回は、算数の次に理科を50分解き、そのあと国語と社会を各30分で解く順番です。第2回と医進・サイエンス回の午後入試は15時30分集合、15時40分開始で、間に合わない受験生のために16時開始の別教室も用意されています。遅刻しても試験開始後30分までは入室できますが、試験時間は延長されません。

国際生AG回は英検2級以上またはそれと同等の英語力が出願条件です。Japanese(30分50点)、英語で出題されるMathematics(50分50点)、English(50分100点)、10分のInterviewで選考します。

2026年度の一般入試は受験者2,186名に対して合格者593名で、実質倍率は回によって2.8倍から6.2倍まで開きがありました。

入試回受験者合格者実質倍率
第1回314名72名4.4倍
第2回857名306名2.8倍
医進・サイエンス回351名101名3.5倍
国際生AG回130名21名6.2倍
第3回534名93名5.7倍

第2回と第3回は本科とインターSGを合計した数字です。第3回は募集人員が35名と少なく、第2回の2倍以上の倍率でした。

コース別の合格最低点

入試回・コース受験者平均合格者平均合格者最低点得点率
第1回 本科151.9点183.9点174点58%
第2回 本科167.5点193.0点179点60%
第2回 インターSG170.9点206.6点198点66%
医進・サイエンス回150.6点186.6点167点56%
第3回 本科163.4点197.2点188点63%
第3回 インターSG168.6点209.4点200点67%

300点満点で本科は6割前後、インターSGは6割台後半が合格ラインでした。入試結果の資料に国際生AG回の平均点と最低点の記載はありません。

注目したいのは、インターSGで出願して本科で合格する人がいる点です。第2回はSGの合格者122名のうち70名、第3回は35名のうち22名が本科合格でした。本科合格者の最低点はそれぞれ179点、188点で、本科の最低点と同じです。

2026年度の受験者平均と合格者平均を比べると、どの回でも点数の差が最も大きいのは算数で、合否を左右しやすい科目だとわかります。

科目第1回 本科第3回 本科医進・サイエンス回
算数49.7→62.5(+12.8)51.3→63.5(+12.2)40.2→54.7(+14.5)
国語58.8→67.2(+8.4)61.5→71.2(+9.7)27.0→32.3(+5.3)
理科20.5→26.7(+6.2)23.7→29.4(+5.7)52.7→64.6(+11.9)
社会22.9→27.5(+4.6)26.9→33.1(+6.2)30.7→35.0(+4.3)

表は受験者平均→合格者平均で、第3回本科の合格者にはSG出願者も含みます。第1回の算数は受験者平均が49.7点と、国語より約9点低い結果でした。算数は過去問で解く問題を見極める練習を重ね、取れる問題を確実に得点することが対策の中心になります。理科と社会は各30分なので、時間内に解き切る練習も欠かせません。

医進・サイエンス回は算数の受験者平均が40.2点で、合格者平均でも54.7点でした。満点をねらうより、算数と理科の合計で積み上げる考え方が現実的です。学校は11月8日と12月12日に事前予約制の入試傾向説明会を予定しているので、過去問とあわせて確認しておくと対策の方向を定めやすくなります。

広尾学園は出願締切と合格発表の時刻が回ごとに違うため、結果を見てから追加できる回と、先に出願しておく回を分けて考える必要があります。

締切と発表の順番に注意する

出願は1月10日9時に始まり、締切は第1回・第2回が1月31日、医進・サイエンス回と国際生AG回が2月1日、第3回が2月4日のいずれも24時です。第1回のインターネット発表は2月2日11時なので、医進・サイエンス回と国際生AG回は結果を見る前に出願を決めることになります。第3回は、それまでの結果を見てから出願できます。

受験料の仕組み

受験料は同時出願に限り2回まで25,000円で、3回30,000円、4回35,000円、5回40,000円です。追加出願は1回につき5,000円です。一度出願した試験回とコースは変更できません。

特待生制度と入学手続

すべての回で成績優秀者は特待生合格となり、1年間の授業料が免除されます(2年次以降は年次審査あり)。入学金は388,000円で、納入期限は2月9日16時です。入学後の学費等は月額で本科54,350円、医進・サイエンスとインターSG64,350円、インターAG74,350円で、別に積立金が月額16,000円かかります。

広尾学園中学の入試は、回ごとのコースと配点の違いを理解し、算数を軸に得点を積み上げながら、締切と発表の順番に合わせて受験回を組むことが合格への近道です。

  • 2月1日〜5日に5回の一般入試があり、回ごとに募集コースが異なる
  • 医進・サイエンス回だけ算数・理科が各100点の配点になる
  • 2026年度の合格最低点は本科174〜188点、インターSG198〜200点
  • 受験者平均と合格者平均の点数差は算数が最も大きい

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  • 広尾学園中学校「2027年度 生徒募集要項」:https://www.hiroogakuen.ed.jp/junior/2027bosyuyoko_info.pdf
  • 広尾学園中学校「2026年度 広尾学園中学校入試結果」:https://www.hiroogakuen.ed.jp/2026happyou/2026nyushikekka-j.pdf
  • 広尾学園中学校「中学校募集要項」:https://www.hiroogakuen.ed.jp/junior/j_boshuyoko.html