目次
内申点とは|中学生が知っておくべき基本
内申点とは、中学校での評定・態度・活動を数値化したもので、高校入試の合否判定で大きな役割を果たす評価指標です。
多くの公立高校入試では、当日の学力検査と内申点の合算で合否が決まります。私自身、地方の公立中学校から地元の県立高校を目指していた中3の春、内申点の仕組みを正しく理解するまでに時間がかかった記憶があります。
内申点と評定の関係|評定1点の差が与える影響
9教科それぞれが5段階で評価され、その合算が内申点になります。多くの都道府県で「9教科×5段階×対象学年数」で算出されており、評定1点の差が高校受験で大きく響く構造です。
内申点の観点別評価の3観点

現在の評定は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で構成されています。定期テストの点数だけでは評定5を取れない仕組みです。
内申点の都道府県による違い
東京都は中3のみ、千葉県は中1〜中3すべてが対象など地域差が大きい点に注意が必要です。自分の住む都道府県のルール確認が、内申点対策の起点になります。
内申点の上げ方の全体像|評価される4つの軸
内申点を上げる方法は、定期テスト・提出物・授業態度・実技教科への取り組みの4軸を同時に動かすことに集約されます。

定期テスト対策だけに集中する中学生は多いですが、観点別評価の導入により、それだけでは評定4の壁を越えにくい設計になっています。
内申点の評価軸1|定期テストの点数
「知識・技能」「思考・判断・表現」を測る最大の指標です。安定して80点以上を取れる状態が、評定4以上を狙う最低ラインといえます。
内申点の評価軸2|提出物の質と期限
ワークや課題プリントは「主体的に学習に取り組む態度」の主たる評価材料です。期限厳守は最低条件で、空欄を残さない、解き直しの形跡を残すといった質的工夫が評価を左右します。
内申点の評価軸3|授業態度と発言
挙手の回数だけでなく、グループワークでの貢献、ノートのまとめ方、質問の質などが総合的に観察されています。
内申点の評価軸4|実技教科への姿勢
主要5教科より実技4教科の方が内申点で差がつきやすいのが、多くの中学校に共通する現実です。実技ではテスト比率が低いぶん、態度と作品の完成度が大きく評価されます。
内申点を上げる具体的な手順
内申点を効率的に上げるには「現状把握→優先順位設定→年間計画への落とし込み」という3ステップで進めるのが最短ルートです。
ステップ1|現状の内申点を正確に把握する
通知表または三者面談の資料から、教科ごとの評定を一覧化します。3観点別の評価が記載されている場合は、どの観点が弱いかまで分解しておくと、打ち手が明確になります。家庭教師として中学生を指導する際、最初の面談で必ず一緒に行う作業です。
ステップ2|弱点教科と観点を特定する
評定2や3を4に上げる方が、4を5にするより労力対効果が高いケースが大半です。観点別に打ち手を変えるのがコツで、知識不足ならテスト対策、主体性不足なら提出物と授業参加から手をつけます。
ステップ3|年間計画への落とし込み
定期テストは中学校では年4〜5回です。各テストの2週間前から逆算し、提出物の完成時期と試験勉強の開始時期をカレンダーに書き込みます。
教科別の内申点の上げ方
内申点を上げる勉強法は、主要5教科と実技4教科で取り組み方を明確に分けるのが基本です。
主要5教科の内申点対策ポイント
国数英理社では、定期テストの得点が評定の中心です。教科書とワークを最低3周し、テスト1週間前には初見問題で確認するのが鉄則です。私自身、中学時代はワーク1周目で答え合わせまで終え、2周目で誤答のみ、3周目で総復習という流れを固定化していました。
実技4教科の内申点対策ポイント
音楽・美術・保健体育・技術家庭は、テスト以外の評価比率が高いのが特徴です。実技テストへの真剣な取り組み、作品の完成度、ノートの丁寧さが直接点数化されます。
副教科の内申点で差がつく理由
5教科で評定4を取るより、実技で評定4を取る方が現実的に難しい場面が多くあります。生まれ持った得手不得手が出やすい一方、努力と工夫が直接評価に反映されやすい領域でもあります。
内申点の上げ方で陥りやすい注意点
内申点を上げる取り組みでつまづく中学生には、共通する3つのパターンがあります。
注意点①|「テストだけ頑張る」では上がらない
定期テストで90点を取っても、提出物の質が低かったり授業中に消極的だったりすると、評定が4で止まります。観点別評価のうち2つ以上がB以下だと、評定5は基本的に出ない設計です。
注意点②|提出物を「出すだけ」で安心する
提出さえすればよいと考える生徒は多いですが、評価する先生から見ると、空欄が多いワークや解き直しの形跡がないノートは「主体的態度」の評価を確実に下げる要因です。私が家庭教師として最初に指導生徒のワークを確認するのも、まさにこの提出物の質を見るためです。
注意点③|内申点はすぐには上がらない
取り組みを変えてから評定に反映されるまで、最低1学期分のタイムラグがあります。中3の2学期に焦って始めても、結果が出るのは3学期の評定からというのが現実です。
東大生が実践していた内申点アップの工夫
授業ノートを先生視点で作る
板書をただ写すのではなく、先生が強調した箇所に印をつけ、後から自分の言葉で要約を加えていました。ノート提出時に先生が見ているのは「理解しようとした形跡」であり、整然と写しただけのノートは平均評価で止まります。
定期テスト後の振り返りで次を作る
テストが返却されたら、間違えた問題を「知識不足」「ケアレスミス」「時間不足」の3分類で整理し、次回のテスト勉強の起点にしていました。この振り返りメモを先生に見せに行くことで、学習姿勢の評価にもつながりました。
実技教科は準備で勝つ
歌唱テストは家で録音して練習し、美術の作品は締切の1週間前に下書きを完成させていました。実技は短期集中で逆転しにくいぶん、計画的な準備で着実に評定を上げられる領域です。
まとめ|内申点の上げ方の本質
内申点を上げる近道は、4つの評価軸を理解し、自分の弱点観点に絞った具体的な打ち手を年間計画に落とし込むことです。
今日から始められる3つの行動
通知表で3観点別の評価を確認し、評定が伸び悩む教科を1つ選び、次の定期テストまでに提出物の質を1段階上げる、という小さな実行から始めてみてください。
長期で結果が出る取り組みを優先する
1学期単位で継続することで、評定は確実に動きます。中学校の評価は生徒の取り組みを長期で観察する仕組みだからこそ、早く始めるほど結果につながりやすい構造です。
内申点の上げ方を自分に合った形で実践するなら「どこでも東大生」
本記事で解説した内申点の上げ方は、多くの中学生に当てはまる原則ですが、最終的には一人ひとりの現状の評定・志望校・残り期間に合わせて調整する必要があります。私自身、地方の公立中学校で内申点を意識し始めたのは中2の途中で、そこから試行錯誤して評価を上げていきました。
オンライン家庭教師「どこでも東大生」では、現役東大生のコーチが中学生一人ひとりの内申点・観点別評価をヒアリングし、最適な対策を個別に設計します。提出物の質の上げ方、定期テスト対策、実技教科への取り組みまで、一般論ではなくあなた専用の具体策が見つかります。
さらに、志望高校合格から逆算した年単位・月単位のスケジュールを週単位・日単位まで落とし込むため、定期テスト前の追い込みも計画的に進められます。「内申点を上げたい」という思いを「実行できる行動」まで伴走するのが当サービスの強みです。
内申点対策に迷いがある方、計画的に学習を進めたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
まずはお気軽に無料説明会へ
無料説明会のお申込み個人情報は適切に管理されます
参考文献
- 文部科学省「学習指導要領(平成29年告示)」:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
- 国立教育政策研究所「指導と評価の一体化のための学習評価に関する参考資料」:https://www.nier.go.jp/kaihatsu/shidousiryou.html
- 文部科学省「児童生徒の学習評価の在り方について(報告)」:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/080/sonota/1407196.htm

