共通テストの英語リスニングは、従来のセンター試験から配点比率が変更され、一部の問題で音声が1回しか読み上げられない「1回読み」が導入されたことで、その対策の重要性は増しています。本記事では、共通テストリスニングで高得点を獲得するための具体的な勉強法と、効果的な学習習慣、そしておすすめの参考書までを網羅的に解説します。
目次
共通テスト英語リスニングの概要と最新傾向
共通テストのリスニングは、単に英語を聞き取る能力だけでなく、聞いた情報を正確に理解し、迅速に判断する総合的な英語力が問われる試験です。試験の形式や出題傾向を理解することは、効果的な対策を立てる上で不可欠となります。
共通テスト英語|配点比率の変化とICプレーヤーの使用
共通テストの英語は、リーディングとリスニングがそれぞれ100点満点となり、配点比率が1:1に変更されました。これはセンター試験の配点から大きく変化した点であり、リスニングの重要性が飛躍的に高まったことを意味します。試験ではICプレーヤーが使用され、受験者自身が操作して音量調節などを行う必要があります。このICプレーヤーの操作に慣れておくことも、本番での集中力を維持するために重要です。
出典:大学入試センター「ICプレーヤー操作ガイド」
共テリスニングは何回読まれる?|「1回読み」と「2回読み」の構成
共通テストリスニングの最大の特徴は、問題によって音声の読み上げ回数が異なる点です。第1問と第2問は音声が2回読み上げられるのに対し、第3問から第6問は1回しか読み上げられません。この「1回読み」の問題では、一度の聴取で内容を正確に把握する能力が求められるため、より高い集中力と情報処理能力が必要となります。出題される英文の長さも増加傾向にあり、より実践的な英語力が問われるようになっています。
求められる高い情報処理力と場面把握
共通テストリスニングでは、実生活に即した多様な場面設定で問題が出題されます。旅行先での会話や、ラジオ放送、講義の内容など、日常生活で遭遇するシチュエーションが題材となります。また、図表やイラストなどの視覚情報と音声情報を組み合わせて解答を導き出す問題も多く、限られた時間の中で複数の情報を整理し、総合的に判断する高い情報処理能力が求められます。単に英語を聞き取るだけでなく、状況全体を把握し、文脈を理解する力が不可欠です。
リスニング力を底上げする毎日の学習ステップ
共通テストリスニングで高得点を狙うためには、日々の継続的な学習が不可欠です。短時間でも毎日英語に触れる習慣を身につけ、効果的な学習法を取り入れることで、着実にリスニング力を向上させることができます。

短時間でも毎日英語の音に触れる習慣
リスニング力は一朝一夕で身につくものではありません。毎日少しずつでも英語の音に触れる習慣を続けることが、最も効果的な対策となります。例えば、朝の10分間を通学中や家事の合間など、日常生活の隙間時間を活用してリスニング学習に充てるだけでも、耳を英語に慣らすことができます。継続することで、英語の音声が自然と耳に入ってくるようになり、リスニングへの抵抗感を減らすことができます。
シャドーイングで「聞き取れる耳」を作る
シャドーイングとは、流れてくる英語の音声に少し遅れて追いかけて発音する学習法です。この練習は、英語の音の連結や脱落、リズムといった音声変化に慣れる上で非常に有効です。自分で発音できない音は聞き取ることができない、という原則に基づき、シャドーイングを通じて正確な発音を習得することで、リスニングの精度が格段に向上します。最初はスクリプトを見ながら、慣れてきたらスクリプトなしで挑戦するなど、段階的に難易度を上げていきましょう。
ディクテーションによる正確な理解の確認
ディクテーションとは、聞いた英語の音声を一語一句書き取る学習法です。この方法は、自分が聞き取れていない音や単語、文法構造を明確にするのに役立ちます。ディクテーションを行うことで、曖昧な聞き取りをなくし、正確な理解を促すことができます。特に「1回読み」の問題対策としては、一度の聴取でどれだけ正確に情報を捉えられているかを確認する上で非常に有効です。聞き取れなかった箇所は、スクリプトを確認し、なぜ聞き取れなかったのかを分析することで、弱点を克服することができます。
共テ試験本番で得点を最大化する実戦テクニック|問題の先読み
日々の学習で培ったリスニング力を本番で最大限に発揮するためには、試験特有の実戦テクニックを身につけることが重要です。特に、限られた時間の中で効率的に情報を処理する能力が求められます。
図表やイラストの「先読み」を徹底する
共通テストリスニングでは、図表やイラストなどの視覚情報と関連付けた問題が多く出題されます。音声が流れる前に、これらの視覚情報を素早く「先読み」し、何が問われるのか、どのような情報が必要になるのかを予測しておくことが非常に重要です。図表のタイトル、凡例、単位などを確認し、大まかな内容を把握しておくことで、音声が流れた際に必要な情報を効率的に聞き取ることができます。
出典:Z会(2021年)「2021年 大学入学共通テスト 英語(リスニング) 第4問A」
放送の合間を有効活用する情報整理術
問題と問題の間には、短いインターバルがあります。この時間を有効活用することが、共通テストリスニング攻略の鍵となります。具体的には、直前の問題の解答を確定させ、次の問題の設問や選択肢、図表などを素早く確認し、先読みを行う時間として利用します。特に「1回読み」の問題が続くセクションでは、このインターバルでの情報整理が、次の問題への準備に直結します。
リスニング対策におすすめの参考書|東大生が使っていた教材
効果的なリスニング対策には、適切な参考書の活用が不可欠です。ここでは、共通テストリスニング対策に特におすすめの教材を紹介します。
基礎から固める『関正生の英語リスニング プラチナルール』
リスニングの基礎から応用までを体系的に学びたい方には、『関正生の英語リスニング プラチナルール』がおすすめです。この参考書は、リスニングの基本的な聞き方や、正解を導き出すための思考プロセスを丁寧に解説しています。基礎的な音声変化のルールから、共通テストレベルの応用問題まで対応しており、リスニング学習の土台をしっかりと築くことができます。
実戦力を養う『きめる!共通テスト英語リスニング』
共通テストに特化した実戦的な対策をしたい方には、『きめる!共通テスト英語リスニング』が有効です。この参考書は、共通テストの出題傾向を徹底的に分析し、大問ごとの対策や、聞き取り・発音のコツなどを詳しく解説しています。プレテストや予想問題も収録されており、本番形式での演習を積むことができます。
まとめ:継続的な対策が共通テスト攻略の鍵
共通テストのリスニングは、リーディングと同等の配点となり、その重要性は増すばかりです。特に「1回読み」の問題や、図表と連携した問題など、高い情報処理能力が求められる傾向にあります。しかし、毎日短時間でも英語に触れる習慣をつけ、シャドーイングやディクテーションといった効果的な学習法を取り入れ、適切な参考書で体系的に学ぶことで、着実にリスニング力を向上させることができます。本記事で紹介した学習法やテクニックを実践し、共通テストリスニングでの高得点獲得を目指しましょう。
参考文献
・ 大学入試センター「令和6年度大学入学者選抜に係る 大学入学共通テスト実施要項」
・ 大学入試センター「英語リスニングについて」
・ 旺文社 教育情報センター「国公立大 共通テスト英語 リーディング・リスニング配点比率」




