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北辰テストとは?内容の全体像を理解する
北辰テストとは、埼玉県の中学生を対象に北辰図書が実施する、5教科(国語・数学・社会・理科・英語)の学力テストです。1952年から実施されており、長年にわたり埼玉県内の中学生の学力指標として使われています。
北辰図書の公表によれば、2025年度は埼玉県内の中3生の9割が一度は受験した経験を持つとされています。中3生だけでなく中1・中2向けの回も実施されており、学年に応じて出題範囲が調整されています。
私自身、埼玉県の公立中学校から公立高校に進学した身として、中3の1年間は北辰テストを受け続けていました。家庭教師として独学傾向の強い生徒を指導していても、「北辰テストは学校の定期テストと何が違うのか」という質問をよく受けます。結論から言うと、出題範囲が広く、初見の問題に対応する力が問われる点が大きく異なります。
誰が受験するテストなのか
北辰テストは、主に埼玉県公立高校入試を目指す中学生が受験する模擬試験です。中1・中2・中3それぞれに対応した回が用意されており、中3は年間8回実施されます。
私は中3の春から第8回まで毎回受験していました。地方の公立中学では、北辰テストの結果が学校の三者面談で志望校の話のベースになるほど、受験を前提としたテストとして定着しています。
他の模試との位置づけの違い
北辰テストの特徴は、埼玉県の公立高校入試そのものを想定した形式で出題される点にあります。全国規模の模試と異なり、埼玉県の教科書進度・入試傾向に合わせた範囲設定がされています。
当時、私は全国模試も受けていましたが、北辰偏差値と全国模試の偏差値が一致しない感覚を持っていました。指導の現場でも同じ生徒を多く見かけます。出題範囲や形式が県の入試に特化しているためで、志望校判断は北辰テストの結果を優先するべきだと説明しています。
北辰テストの出題内容と教科ごとの特徴
北辰テストの出題内容は、教科書の標準的な進度に基づいて学年・回ごとに設定されています。国語・数学・社会・理科・英語の5教科で構成され、回が進むごとに範囲が拡大していく仕組みです。

北辰図書の公表する出題範囲表によれば、中3の最終回(第8回)では中学1〜3年の全範囲が出題対象となります。一方、年度前半の回は既習範囲に限定されるため、受験する回によって対策の重点が変わります。
国語・数学・英語の出題傾向
国語は文学的文章・説明的文章・古典・漢字・文法・語句が出題され、課題作文は出題されません。数学は1・2年の全範囲に加え、回ごとに指定された3年の既習範囲が出題対象です。
英語は1・2年の全範囲に加え、各教科書(SUNSHINE・NEW CROWN・NEW HORIZONなど)の対応ページまでの既習内容が範囲となり、リスニングも実施されます。
東大入試の現代文では論旨を正確に追う力が前提になりますが、私自身、中3の北辰テストの説明的文章で要旨をつかむ練習を重ねたことが、その後の読解の土台になったと感じています。指導の場でも、北辰テストの国語演習を基礎固めとして活用するよう勧めています。

社会・理科の出題範囲の特殊性
社会は地理が毎回全範囲、歴史は回が進むごとに範囲が拡大する設計になっています。理科は教科書・中学校により学習順序が異なるため、3年生の共通範囲を設定できるのは中3第5回からとされています。
このため理科は中3第4回まで「1・2年全範囲」が出題範囲となります。私が受験していたときも、学校の理科の進度と北辰テストの範囲がずれている感覚があり、毎回の範囲表を必ず確認する習慣がついていました。
マークシート方式と記述方式の混在
北辰テストは2027年度の埼玉県公立高校入試の変更に合わせ、マークシート方式と記述方式を組み合わせて出題しています。北辰図書によれば、人物名や語句を書く短答式問題や、資料から考えを文章でまとめる記述問題も含まれます。
マークシート対策について北辰図書は、解答欄のズレや選択肢の絞り込みに時間がかかる失敗例を挙げ、マークの正確さや時間配分の練習が必要だと説明しています。答えが分かることと、時間内に正確にマークすることは別の技術だという指摘です。
記述問題は、選択肢に頼らず自分の言葉で答えを組み立てる練習として重要です。私自身、選択式は得意でも記述になると手が止まるタイプだったので、北辰テストの記述問題を繰り返し解いて言葉にする練習をしていました。
北辰テスト当日の時間割と流れ

北辰テスト当日は、受付から退場まで約5時間半にわたって5教科が実施されます。北辰図書の公表する時間割では、受付・入場が7時50分から始まり、退場は13時20分頃です。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 7:50〜8:20 | 受付・入場 |
| 8:30〜8:40 | 志望校記入 |
| 8:40〜9:30 | 国語(50分) |
| 9:40〜10:30 | 数学(50分) |
| 10:40〜11:20 | 社会(40分) |
| 11:30〜12:10 | 理科(40分) |
| 12:20〜13:10 | 英語(50分) |
| 13:20〜 | 退場 |
北辰図書によれば、昼食休憩は設けられていないためお弁当は不要とされています。私が受験していたときも、午後の英語に入る頃には集中力が落ちてくるのを感じていたので、休み時間の水分補給と糖分補給は欠かさないようにしていました。
入場から退場までの当日の動き
当日は入場後にスタッフから座席カードが配付され、その場で座席が決まる仕組みです。受験番号と座席は無関係で、座席カードに記載された教室番号と席番号に従って着席します。
テスト開始前には志望校カード(マークシート用紙)に第1志望から第4志望までを記入する時間が設けられています。私は毎回この記入時間に焦った記憶があるので、事前に志望校を決めておくと当日の記入がスムーズです。
服装と注意事項
北辰テストは厳粛な雰囲気を保つため、中学校の制服での参加が求められます。北辰図書は、会場内の室温変化に備えて上着の用意も推奨しています。
また、スマートフォンやアラーム・通信機能付きの腕時計の使用は禁止されており、テスト中に使用すると退出になる場合があると明記されています。私が受験した会場でも、開始前にスマホの電源確認が徹底されていました。模試とはいえ実際の入試と同等の規律で運営されている点は、当日の心構えとして押さえておくべきポイントです。
北辰テストの雰囲気はどんな感じか
北辰テストの雰囲気は、学校の定期テストよりも入試本番に近い緊張感のある会場で行われます。受験生は自分の中学校以外の会場に集まり、初対面の生徒と同じ教室で受験する形式です。
北辰図書が実施した受験経験者へのアンケートでは、「会場の雰囲気にのまれやすい性格なので場慣れのために早期から受験させた」という保護者の声が紹介されています。私自身、第1回の受験時は知らない中学校の生徒に囲まれた教室の空気に圧倒され、いつもの実力が出せなかった経験があります。学校とは異なる環境での緊張感は、最初の受験で大きく感じられる要素だとわかります。
初めて受ける生徒が感じやすい緊張感
初めて北辰テストを受ける生徒の多くは、知らない生徒に囲まれた教室での受験に緊張を感じます。北辰図書のアンケートでも、時間配分に慣れるまで苦労したという声が複数寄せられています。
私も第1回・第2回あたりは「最後まで解き終わらない」「難しい問題に時間をかけすぎて後半が手薄になる」という失敗を繰り返していました。試行錯誤の中で、まず全体に目を通して簡単な問題から解く順番を自分の中で固定するようになり、第3回以降は時間切れが減りました。
東大入試の演習でも時間配分の確立が点数を左右しますが、その土台となる「初見の問題を時間内に処理する経験」は、北辰テストのような場数を踏むことでしか身につかないと、当時の自分の伸び方を振り返って感じています。
継続受験で雰囲気への耐性がつく理由
継続して受験することで、会場の雰囲気そのものへの緊張が薄れていく傾向があります。北辰図書の公表データによれば、北辰テスト経験者の中3生のうち約70%が5回以上受験しています。
受験回数が多い生徒ほど北辰偏差値の平均が高くなる傾向も公表されており、私自身の実感としても、雰囲気への慣れと学力の伸びは並行して進んでいきました。
受験前に準備しておきたい持ち物
北辰テストの持ち物は、受験票・鉛筆・消しゴムに加え、コンパスと三角定規(または直定規)が必須とされています。北辰図書によれば、コンパスや定規の使用が必須の問題でこれらを使わずに解答した場合、得点が認められません。
会場ではコンパス・定規の貸し出しは行われないため、忘れると作図問題で確実に失点します。私は一度コンパスの芯が割れていることに当日気づいて焦った経験があるので、前日までに壊れていないか、芯が十分にあるかを必ず確認するようにしていました。
忘れると失点につながる持ち物
コンパス・三角定規・上ばき(またはスリッパ)と靴を入れる袋は、忘れた場合に貸し出しがないため特に注意が必要です。上ばきが不要な会場については受験票で案内されます。
- 受験票(マイページからダウンロード・印刷したもの)
- HBかBの鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム
- コンパス、三角定規または直定規
- 上ばき(スリッパ可)と靴を入れる袋、ゴミ持ち帰り用ビニール袋
腕時計は任意の持ち物ですが、アラーム・通信機能・スマートウォッチタイプは使用禁止とされています。時間配分の確認に使う場合は、シンプルな機能のものを選ぶ必要があります。
服装に関する確認事項
服装は中学校の制服が基本とされ、私服での受験は想定されていません。北辰図書は会場内の室温変化に対応できる上着の用意を推奨しています。
当日に慌てないために、前日のうちに制服の状態を確認し、上着・水筒・雨具など任意の持ち物も含めて前日に揃えておくことをすすめます。
北辰テストでよくあるつまづきと対策
北辰テストでよくあるつまづきは、出題範囲の確認不足とマークシート特有のミスです。学校の進度と北辰テストの出題範囲がずれている教科があるため、範囲表の確認を怠ると対策が手薄になります。
私自身、中3の最初の頃は範囲表を見ずに「前回と同じだろう」と思い込んで対策が不足したことがありました。家庭教師として独学傾向の強い生徒を指導していても、同じ思い込みで失敗するケースに何度も遭遇しています。
マークシートのズレ・記入ミス
マークシートでは、解答欄のズレに気づかず塗り直しに時間を取られる失敗が報告されています。北辰図書はマークを濃く正確に塗ること、消し残しを残さないことを案内しています。
記述の解答欄も、読みにくい文字は採点対象にならないと明記されているため、普段から濃い字でていねいに書く習慣をつけておくことが必要です。
時間配分の見誤り
難しい問題に時間をかけすぎて、後半の問題に手が回らなくなることが代表的な失敗例です。北辰図書のアンケートでも、真ん中の問題から解く、難問は最後に回すといった自分なりの工夫を身につけたという声が紹介されています。
東大入試の演習でも同様で、配点と難易度を見極めて解く順序を決める判断力は、本番では後から身につけることが難しい力です。私自身、北辰テストを練習の場として活用し、自分の解答パターンを早期に確立できたことが、その後の入試演習にもつながったと感じています。
まとめ
北辰テストは、出題範囲の広さとマークシート・記述の混在形式が特徴の埼玉県中学生向け学力テストです。当日は制服での参加と入試本番に近い緊張感のある会場運営がされており、初めての受験では雰囲気に慣れるまで時間がかかる生徒も多く見られます。
出題範囲表の確認、コンパス・定規などの持ち物管理、マークシートと時間配分の練習を事前に行っておくことで、当日の不安要素を減らすことができます。継続して受験することで雰囲気にも慣れ、学力の伸びを実感しやすくなる点も、私自身が当時実感していた、北辰テストを活用するうえでの大きな価値だといえます。
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- 北辰テストの過去問演習・解説
- 出題範囲に合わせた単元講義
- 記述問題の答え方・マークシートの時間配分トレーニング
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参考文献
- 北辰図書(北辰テスト公式サイト):https://www.hokushin-t.jp/test/hokushintest/hokushin_t.html
- 北辰図書(出題範囲):https://www.hokushin-t.jp/test/hani/ha_index.html
- 北辰図書(当日のご案内):https://www.hokushin-t.jp/test/toujitu/toujitu.html
- 北辰図書(マークシート対策について):https://www.hokushin-t.jp/test/mstaisaku/mstaisaku.html

