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日東駒専の偏差値とは?4大学の定義と全体像を整理する
日東駒専の偏差値は大学全体では35〜65と幅が広く、大学名だけで難易度を判断すると志望校選びで判断を誤る原因になります。
日東駒専とは何か——4大学の定義と成り立ち
日東駒専とは、日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の頭文字を組み合わせた大学群の総称です。おもに首都圏の私立大学を難易度別にグループ化した受験業界の呼称で、1980〜90年代に広まりました。4校に制度的なつながりはありませんが、偏差値帯が近く入試難易度の目安として広く使われています。
GMARCHの下位に位置する大学群として認識されてきましたが、近年は東洋大学を中心に難化が続いており、「日東駒専 = GMARCHの明確な下位」という図式は崩れつつあります。
偏差値帯の全体像と幅がある理由
日東駒専4大学の偏差値は、全体でおおよそ35.0〜65.0の範囲に分布しています。この幅が大きいのは、日本大学が16学部86学科を擁する総合大学であり、医学部(偏差値65前後)から工学部・芸術学部の一部(偏差値35〜40程度)まで、同一大学内で大きな差があるためです。
偏差値35〜65という範囲はGMARCH全体のほぼ全域をカバーする数値で、「日東駒専 = 難易度が一定」という前提で受験計画を立てることは危険です。どの大学のどの学部・学科を受験するかによって、難易度は大きく変わります。
大学群としての序列(東洋 > 日本 > 駒澤 > 専修)
日東駒専内の序列は、近年の偏差値動向や就職実績から「東洋大学 > 日本大学 > 駒澤大学 > 専修大学」とされることが多いです。ただしこれはあくまで大学全体の傾向であり、学部・学科単位では序列が逆転するケースもあります。
東洋大学が序列トップに立つ要因は、都心キャンパスへの集中・国際化対応・就職実績の向上が重なった点にあります。一方、日本大学は規模と卒業生ネットワークで独自の強みを持ちます。
日東駒専の偏差値一覧(2026年最新)
4大学の偏差値は学部・入試方式によって大きく異なり、同一大学内で偏差値差が20〜30点に達するケースもあります。
| 大学 | 偏差値帯の目安 | 学部数 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 日本大学 | 35.0〜65.0 | 16学部 | 医学部が突出して高偏差値 |
| 東洋大学 | 40.0〜57.5 | 14学部 | 近年の難化傾向が顕著 |
| 駒澤大学 | 40.0〜55.0 | 7学部 | ワンキャンパスで偏差値差が小さい |
| 専修大学 | 42.5〜55.0 | 8学部 | 全体的に偏差値幅が狭く安定 |
日本大学の偏差値と学部ごとの傾向
日本大学は16学部86学科という規模から、偏差値の幅が最も広い大学です。文理法経系の主要学部(法学部・文理学部・経済学部など)は偏差値47.5〜55.0前後が中心ですが、医学部は65.0前後と大学群の平均とは別次元にあります。「日本大学=偏差値45〜50程度」という認識は主要学部の目安であり、医歯薬系は別途確認が必要です。
また、芸術学部・工学部・生物資源科学部など理工系・芸術系の一部学科は偏差値35〜42.5程度で、同じ「日本大学」でも入試難易度が大きく異なります。
東洋大学の偏差値と上昇傾向の背景
東洋大学の偏差値は40.0〜57.5の範囲ですが、国際学部・情報連携学部(INIAD)など近年新設された学部は人気が高く、一部入試方式で偏差値57.5に達しています。これはGMARCHの下位学部と重なる水準です。
東洋大学では高倍率の学部を一般入試で狙う場合、GMARCHを受験するのと同等以上の準備が必要になるケースがあります。「日東駒専だから安全圏」という意識で対策が甘くなると、思わぬ結果になりかねません。
駒澤大学・専修大学の偏差値と特徴
駒澤大学は7学部と規模が絞られており、全学部が世田谷区の単一エリアに集中しています。偏差値は40.0〜55.0で、仏教学部が最も低く、経営学部・経済学部が高い傾向にあります。専修大学は42.5〜55.0の範囲で、法学部・商学部・経営学部が主力です。専修大学は資格試験・公務員試験の合格実績が高く、資格取得を軸に進路を考える受験生に向いています。
日東駒専の偏差値とGMARCHの実際の差
「日東駒専 = GMARCHの滑り止め」という受験業界の通説は、現在の偏差値データとは一致しなくなっています。
GMARCHと日東駒専の偏差値差の実態
GMARCHの偏差値帯はおおよそ55.0〜67.5です。日東駒専との差は「5〜10程度」とされてきましたが、東洋大学の人気学部(国際・情報連携)はGMARCHの下位学部(法政大学・中央大学の一部学科)と偏差値が拮抗しています。「TMARCH」という新たな括りが受験業界で使われ始めているのはこうした背景からです。
「TMARCH」と呼ばれる背景と現状
東洋大学(T)をGMARCHに組み込む「TMARCH」という分類は、一部の受験情報メディアで使われています。ただしこれは公式な分類ではなく、あくまで難易度の変化を表す比喩的な表現です。
家庭教師として生徒の志望校を検討する際、東洋大学の特定学部をGMARCHと同列に難易度設定することが増えています。「東洋大学なら余裕で受かる」という判断は、2026年時点では危険な楽観です。学部と入試方式を確認したうえで判断してください。
偏差値以外で大学群を評価する3つの軸
偏差値は入試難易度の指標であり、大学の教育・就職・環境の優劣を示すものではありません。日東駒専を選ぶ際は、①就職実績と就職サポートの質、②キャンパス立地と通学のしやすさ、③希望する学問領域の専門性、という3軸で大学を評価する方が実際の学生生活に合った選択ができます。
日東駒専4大学の特徴と強みを比較する
日東駒専4大学は偏差値帯が近いだけでなく、校風・規模・強みが異なるため、「どの大学に合うか」は学び方の志向で変わります。

日本大学——国内最大規模と卒業生ネットワーク
日本大学は国内最多規模の総合大学で、全国約128万人の卒業生を擁します。「どこに行っても日大OBがいる」という就職上の強みは、企業・公務員・士業などあらゆる進路で機能します。一方、学部間の偏差値格差が大きいため、入学後の環境は学部によって大きく異なります。
日本大学を志望する場合は「日大に入る」より「どの学部で何を学ぶか」を先に決める方が、大学での満足度と就職の方向性が一致します。
東洋大学——グローバル人材育成と就職実績
東洋大学は近年、就職率と学生満足度の両面で評価が上昇しています。国際学部・情報連携学部(INIAD)の新設、白山キャンパスを中心とした都心立地、就職支援の充実が評価されています。2024年度の就職率は98.5%と4大学の中で高い水準にあります(東洋大学公式情報より)。「偏差値より就職実績で大学を選ぶ」という方針の受験生には、日東駒専内で最も選択肢として検討に値する大学です。
駒澤大学と専修大学——環境と資格取得力
駒澤大学は7学部がほぼ単一エリアに集中しており、学部を超えた交流が生まれやすい環境です。禅の精神に基づく教育方針が特徴で、就職決定率は97.3%(2024年度)です。専修大学は法学部・商学部の伝統が強く、公務員試験・会計系資格の合格実績で定評があります。就職率99.1%(2024年度)という数字は4大学の中で最も高い水準です。
日東駒専の偏差値は「学部単位」で見るべき理由
日東駒専を志望する際、大学名で選ぶのではなく学部・学科単位の偏差値で選ぶ方が、入試難易度を正確に把握できます。
同一大学内で偏差値差30が生じる仕組み
日本大学の場合、医学部(偏差値65前後)と芸術学部・工学部の一部学科(偏差値35〜40程度)の間には30ポイント近い偏差値差があります。「日大を受ける」という情報だけでは、その入試がどの難易度に相当するかがまったくわかりません。
東洋大学・駒澤大学・専修大学は学部数が少ない分、偏差値幅は15〜20程度に収まりますが、それでも最高偏差値と最低偏差値の差は意識が必要です。
家庭教師として見た「志望校ミスマッチ」が生じる原因
家庭教師として生徒の志望校リストを見ていると、「GMARCHを第一志望、日東駒専を安全圏」という設定でも、日東駒専の特定学部が安全圏になっていないケースが一定数あります。模試の偏差値が52程度の生徒が東洋大学の国際学部を「安全圏」とするのは現実と乖離しています。安全圏の設定は大学単位ではなく、受験する学部・学科の個別偏差値で行うことが必要です。
進路・就職・資格と学部選びの接続
「日東駒専のどこでもいい」という選び方は、入学後の学習と就職の方向性が定まらないまま4年間を過ごすリスクを持ちます。目指す進路(一般企業就職・公務員・資格職・大学院進学)を先に決め、その進路に強い実績を持つ学部を探す順序が、学部選びの最も合理的なアプローチです。
日東駒専合格のための偏差値目標と受験戦略
日東駒専合格のためには、受験する学部の偏差値を基点に目標を設定し、共通テスト利用と一般入試を組み合わせた複数受験戦略が有効です。

模試偏差値の目標設定と安全圏の考え方
日東駒専の合格ラインは学部によって異なりますが、主要文系学部(法・経・商・文)であれば偏差値47.5〜55.0が目安です。安全圏で合格するには、受験する学部の偏差値に対して模試偏差値を3〜5ポイント上回る状態を本番3ヶ月前までに作ることが目標になります。「偏差値50あれば日東駒専は受かる」という認識は東洋大学の人気学部では通用しないため、学部ごとに個別に確認してください。
共通テスト利用入試を積極活用すべき理由
日東駒専4大学はいずれも共通テスト利用入試を実施しています。共通テストで安定した点数(目安として7〜8割程度)が取れる科目を持っている場合、共通テスト利用入試は一般入試と並行して受験件数を増やす有効な手段になります。
一般入試と共通テスト利用では課される科目が異なることが多く、得意科目の組み合わせによって合格可能性が変わります。両方式の出願締切・科目構成を早期に確認し、どちらに重点を置くかを決定することが受験計画の一環として重要です。
まとめ——日東駒専の偏差値は「大学」ではなく「学部」で見る
日東駒専の偏差値は大学単位では35〜65と幅が広く、大学名だけで難易度を判断することはできません。東洋大学の一部学部はGMARCHと同等水準の難易度に達しており、「日東駒専 = 安全圏」という前提は崩れています。
志望校選びでは、①受験する学部・学科の個別偏差値を確認すること、②進路・就職・資格取得の目標と学部の実績を照合すること、③共通テスト利用と一般入試を組み合わせた複数受験戦略を立てることが合格への実践的なアプローチになります。「日東駒専のどこか」ではなく「日東駒専のこの学部」という具体性が、受験計画の精度を決めます。
「この学部で大丈夫か」を東大生と一緒に確認しませんか
この記事で繰り返しお伝えしたとおり、日東駒専は大学名ではなく学部・学科単位で難易度を見極めることが合否を分けます。とはいえ、「自分の今の偏差値で、どの学部が安全圏でどの学部が挑戦校なのか」を一人で正確に判断するのは簡単ではありません。
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参考文献
- 日本大学:https://www.nihon-u.ac.jp/
- 東洋大学:https://www.toyo.ac.jp/
- 駒澤大学:https://www.komazawa-u.ac.jp/
- 専修大学:https://www.senshu-u.ac.jp/

