明治大学の文系学部に合格するための対策は、「どの方式で、どの学部を、どの科目で受けるか」を先に決めることから始まります。明治の文系7学部は、学部別入試の試験日が1日も重ならず、全学部統一入試とあわせて何学部でも受けられる一方、方式によって配点も合格ラインも大きく変わるからです。
この記事では、明治大学が公表している2026年度の入試結果と2027年度の入試情報をもとに、文系7学部(法・商・政治経済・文・経営・情報コミュニケーション・国際日本)の配点・合格最低点・併願の組み方を、東大生講師が整理しました。
この記事でわかること
・学部別/全学部統一/共通テスト利用の違いと2027年度の日程
・文系7学部の配点と2026年度の合格最低点
・選択科目(地歴・数学)と英語4技能スコアで変わる受け方
・明治の中での併願パターンと、残りの期間の学習計画
目次
明治大学の文系入試は「3つの入り口」から選ぶ
明治大学の一般選抜は、次の3つです。3つの間で併願でき、組み合わせ次第で受験のチャンスが大きく増えます。
| 入試形態 | 仕組み | 入学検定料 |
|---|---|---|
| 学部別入学試験 | 学部ごとに別の日・独自の問題で実施。会場は明治大学のキャンパスのみ | 35,000円(同じ学部の2方式目からは20,000円) |
| 全学部統一入学試験 | 全学部が同じ日(2/5)に共通の問題で実施。1回で複数の学部・方式に出願できる。全国8会場 | 35,000円(2学部目・2方式目からは1つ20,000円) |
| 共通テスト利用入学試験 | 共通テストの成績だけで判定。文系で後期日程があるのは商学部のみ | 18,000円 |
注意したいのは、学部別入試では同じ学部の中で複数の学科・専攻を併願できないことです。たとえば文学部なら、出願の時点で専攻まで決める必要があります。
2027年度 文系学部の試験日程
| 日程 | 入試 | 出願期間(消印有効) |
|---|---|---|
| 2/5(金) | 全学部統一入試(7学部共通) | 1/7(木)〜1/18(月) |
| 2/8(月) | 情報コミュニケーション学部 | 1/7(木)〜1/21(木) |
| 2/9(火) | 国際日本学部 | 1/7(木)〜1/21(木) |
| 2/10(水) | 経営学部 | 1/7(木)〜1/21(木) |
| 2/11(木・祝) | 政治経済学部 | 1/7(木)〜1/21(木) |
| 2/13(土) | 文学部 | 1/7(木)〜1/25(月) |
| 2/14(日) | 法学部 | 1/7(木)〜1/25(月) |
| 2/16(火) | 商学部 | 1/7(木)〜1/25(月) |
学部別入試は2/8から2/16まで、7学部すべてが別の日です。科目さえ合えば、全学部統一(2/5)と合わせて何学部でも受けられます。
2027年度のおもな変更点
- 法学部:募集人員が学部別 315名→330名、全学部統一 115名→100名
- 情報コミュニケーション学部:学部別の募集人員が 347名→332名
- 政治経済学部:学部別の数学で、数学Bに「統計的な推測」が追加
- 商学部:英語4技能試験利用方式の英検の条件が「2級以上合格」→「CSE総合スコア1980以上」に
- 経営学部:2026年度から学部別入試が「共通テスト併用型」。学部別で受ける場合も共通テストの受験が必要
文系7学部の配点と合格最低点(学部別入試)
まずは各学部の学部別入試の基本形です。合格最低点はどの学部も6〜7割台に収まっています。
| 学部 | 試験日 | 満点 | 科目と配点 | 2026年度 倍率 | 合格最低点の得点率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 法 | 2/14 | 350 | 外国語150・国語100・地歴公民100 | 5.4倍 | 66.0% |
| 商(学部別方式) | 2/16 | 350 | 外国語150・国語100・選択100 | 6.4倍 | 70.0% |
| 政治経済 | 2/11 | 350 | 外国語150・国語100・選択100 | 3.2〜4.0倍 | 66.3〜69.4% |
| 文 | 2/13 | 300 | 国語100・外国語100・地理歴史100 | 4.0〜6.5倍 | 66.3〜71.3% |
| 経営(3科目方式) | 2/10 | 350 | 外国語150・国語100・共通テスト100 | 4.2倍 | 74.6% |
| 情報コミュニケーション | 2/8 | 300 | 英語100・国語100・選択100 | 5.1倍 | 68.7% |
| 国際日本(2科目方式) | 2/9 | 350 | 英語200・国語150 | 6.3倍 | 71.4% |
法・商・政治経済・経営は外国語が150点で、配点の4割以上を占めます。英語で崩れないことが、明治の文系に共通する最初の条件です。
学部ごとの特徴
- 法学部:選択科目は地歴・公民のみで、数学や地理では受けられません。2027年度は学部別の募集が増えます。
- 商学部:選択科目に地理・数学も選べ、科目の幅が広い学部です。英検CSE 1980以上があれば、英語300点の「英語4技能試験利用方式」も同じ日の同じ試験で併願できます。
- 政治経済学部:政治・経済・政策の3学科。政治学科は2026年度3.2倍と、文系の学部別で最も低い水準でした。政策学科は2026年4月に新設されています。
- 文学部:3学科14専攻で、国語・外国語・地歴が100点ずつの均等配点。国語の範囲に古典探究まで含まれます。
- 経営学部:学部別でも共通テストの得点(地歴・公民・数学・情報から1科目)を使います。学科は入学後に決まる一括募集です。
- 情報コミュニケーション学部:学部別の先頭(2/8)で、全学部統一の3日後。本番の流れをつかむのにも使えます。
- 国際日本学部:英語200点・国語150点の2科目で受けられ、4年間中野キャンパスで学びます。
全学部統一入試は「1回で複数学部」、ただし合格ラインは高い
全学部統一入試は、2/5の1回の試験で複数の学部に出願できるのが最大の利点です。一方で、合格最低点の得点率は73〜90%と、学部別(66〜75%)よりはっきり高くなります。
| 学部・方式 | 満点 | 2026年度 倍率 | 合格最低点(得点率) |
|---|---|---|---|
| 法 | 300 | 4.0倍 | 228(76.0%) |
| 商 | 450 | 5.5倍 | 348(77.3%) |
| 政治経済(3学科) | 350 | 3.8〜5.0倍 | 269〜271(76.9〜77.4%) |
| 文(14専攻) | 300 | 3.0〜5.4倍 | 219〜234(73.0〜78.0%) |
| 経営 3科目方式 | 350 | 10.6倍 | 280(80.0%) |
| 経営 英語4技能3科目方式 | 350 | 12.8倍 | 316(90.3%) |
| 情報コミュニケーション | 350 | 9.4倍 | 277(79.1%) |
| 国際日本 3科目方式 | 400 | 9.1倍 | 323(80.8%) |
| 国際日本 英語4技能3科目方式 | 400 | 8.5倍 | 361(90.3%) |
試験は各時限60分で、取りこぼしの少なさが勝負を分けます。経営・情報コミュニケーション・国際日本は倍率も9倍を超えるため、全学部統一だけに頼らず、学部別と組み合わせるのが基本です。
英語4技能スコアで、受けられる方式が増える
英検などのスコアを持っていると、明治の文系では次の方式が使えます。
全学部統一入試(経営・国際日本)
| 英検の基準(2027年度) | 基礎得点 | 経営学部での換算 | 国際日本学部での換算 |
|---|---|---|---|
| 2級合格かつCSE 1980 | 80点 | 120点 | 160点 |
| 2級合格かつCSE 2088 | 90点 | 135点 | 180点 |
| 準1級合格 | 100点 | 150点 | 200点 |
この方式では外国語の試験が免除され、当日に受けても判定には使われません。ただし2026年度の合格最低点は経営・国際日本とも90.3%で、スコアがあっても国語と選択科目で高得点が必要です。
学部別入試
- 商学部 英語4技能試験利用方式:英検CSE 1980以上などが出願資格。英語の試験は受け、配点300点で判定
- 経営学部 英語4技能試験活用方式:英検CSE 2200以上などが出願資格。2467以上で20点、2630以上で30点を加算。英語の試験はなし
- 国際日本学部 英語4技能試験活用方式:英語の試験が免除され、国語150点で判定
国語と選択科目で、受けられる学部が決まる
国語:古典の範囲は学部で違う
法・商・政治経済・経営の学部別入試は「漢文の独立問題は出ない」と要項に明記されています。全学部統一の国語も漢文を除きます。一方、文学部の学部別は国語の範囲に古典探究まで含まれます。文学部が第一志望かどうかで、古典にかける時間が変わります。
選択科目:地歴か数学か
| 選択科目 | 学部別入試で受けられる学部 |
|---|---|
| 世界史・日本史 | 法・商・政治経済・文・情報コミュニケーション |
| 地理 | 商・政治経済・文 |
| 公共・政治経済 | 法・商・政治経済・情報コミュニケーション |
| 数学 | 商・政治経済・情報コミュニケーション(経営は共通テストの数学) |
学部別入試では、法・文は数学で受けられません。数学が得意な人は商・政治経済・情報コミュニケーションが軸に、地理選択の人は商・政治経済・文が軸になります。
明治の中での併願の組み方
選択科目と英語力から、4つの組み方が考えられます。
- 地歴で受ける:全学部統一(2/5)+政治経済(2/11)+文(2/13)+法(2/14)+商(2/16)
- 数学で受ける:全学部統一(2/5)+情報コミュニケーション(2/8)+政治経済(2/11)+商(2/16)
- 英語4技能スコアがある:全学部統一の4技能方式(経営・国際日本)+国際日本の4技能方式(2/9)+商の4技能方式(2/16)
- 共通テストも活かす:経営 学部別(2/10)+国際日本 共通テスト併用型(2/9)+共通テスト利用(前期)
ほかのMARCHと併願する場合、2/9と2/16は明治・中央・法政の試験が重なります(中央・法政の公表日程による)。MARCH全体の併願カレンダーは、下で配布している「明治大学 文系学部ガイド」にまとめています。
明治文系の学習計画|合格最低点から逆算する
ここからは、東大生講師としての提案です。
- 高1〜高2:英語と国語の基礎を固め、選択科目(地歴か数学か)を決める。英検など4技能スコアも取り始める
- 高3 春〜夏:選択科目を一通り終える。志望学部の学部別の形式を確認し、過去問に一度目を通す
- 高3 秋:過去問で合格最低点(6〜7割)との差を科目ごとに記録し、差の大きい科目に時間を回す。全学部統一と学部別の組み合わせを決める
- 直前期:2/5の全学部統一(全問マーク)から、2/8以降の学部別へ。受ける順番に合わせて形式を切り替えて演習する
まとめ
- 明治の文系入試は、学部別・全学部統一・共通テスト利用の3つ。学部別は7学部で試験日が重ならない
- 学部別の合格最低点は6〜7割台。法・商・政経・経営は外国語150点で、英語が合否を左右する
- 全学部統一は1回で複数学部に出せるが、合格ラインは73〜90%と高い
- 選択科目(地歴・数学)と英語4技能スコアで、受けられる学部・方式が変わる
どの方式で受けるか、どの科目に時間を使うかは、今の成績と志望学部によって変わります。どこでも東大生では、東大生講師が明治大学の配点と合格ラインから逆算した学習計画を作り、マンツーマンで過去問対策まで伴走します。
【無料配布】明治大学 文系学部ガイド(全23ページ)
7学部の科目・配点・倍率、学部別と全学部統一の比較、MARCH文系の併願カレンダーを1冊にまとめました。
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参考文献
- 明治大学『大学ガイドブック2027』入試情報:https://www.meiji.ac.jp/koho/guidebook/univ/guide2027_11admission.pdf
- 明治大学「2026年度 一般選抜要項」:https://www.meiji.ac.jp/exam/information/guidelines/2026-meiji_guidelines.pdf
- 明治大学「2026年度 一般選抜結果」:https://www.meiji.ac.jp/exam/information/data/6t5h7p000001himy-att/2026nyushidata.pdf
- 明治大学 入試総合サイト「入学試験の主な変更点について」:https://www.meiji.ac.jp/exam/information/change/index.html
- 中央大学「一般選抜 入試日程」、法政大学 入試サイト「A方式入試」(MARCHの日程)
※数値・日程は2026年10月時点の公表資料にもとづきます。出願前に、必ず明治大学の最新の一般選抜要項で確認してください。

