目次
MARCHの偏差値とは
MARCHの偏差値とは、明治・青山学院・立教・中央・法政の5大学に合格するために必要な学力の目安で、多くの学部が60前後に位置します。
MARCHを構成する5大学
MARCHは、明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学の頭文字を並べた、首都圏の私立大学群の通称です。学習院大学を加えて「GMARCH」と呼ぶこともあります。大学側が名乗る正式名称ではなく、難易度帯の近い大学をまとめるための呼び方です。
偏差値の目安と大学群の中での位置
大手予備校が公表する難易度表では、MARCHの多くの学部が偏差値50台後半から60台半ばに並びます。早慶上智の一つ下、日東駒専の一つ上に置かれるのが一般的な見方です。ただし同じ大学の中でも学部による差が5〜10ほど開くことがあり、大学名だけで難易度を判断するのは危険です。
文系と理系で偏差値の見え方が違う
MARCHは文系学部の志願者が多く、理系学部より文系学部のほうが高い偏差値で表示される傾向があります。理系学部の数値が低めに見えても、数学と理科の記述対策が必要な分、準備の負担が軽いわけではありません。偏差値は文系・理系を分けて比べるのが基本です。
MARCH5大学の偏差値の傾向と入試方式
MARCHの5大学は偏差値帯こそ近いものの、統一入試の仕組みや英語の扱いが大学ごとに異なり、どの方式で受けるかで対策が変わります。

| 大学 | 主な一般選抜の方式 | 入試の特徴 |
|---|---|---|
| 明治大学 | 全学部統一入学試験 | 学部別・全学部統一・共通テスト利用の3種類 |
| 青山学院大学 | 全学部日程 | 全学部日程は同日実施でマーク式のみ |
| 立教大学 | 一般入試 | 英語は英語資格・検定試験か共通テストの得点を利用 |
| 中央大学 | 学部共通選抜 | 複数学部で共通の問題、全国に試験会場 |
| 法政大学 | T日程(統一日程) | 1日で14学部を受験でき、全国10都市で実施 |
明治大学と青山学院大学
明治大学の一般選抜は、学部別入試・全学部統一入試・共通テスト利用入試の3種類で構成されています。青山学院大学は、全学部が同じ日に試験を行う全学部日程と、学部ごとに日程が分かれる個別学部日程を用意しています。どちらもMARCHの中で偏差値が高めに出やすい大学です。
立教大学
立教大学は2021年度から、一般入試の英語を英語資格・検定試験のスコアか共通テストの英語の得点で評価する方式に変えました(文学部には独自の英語試験を受けられる日程もあります)。英検などのスコアを高2までに取っておくと、高3は国語と選択科目に時間を回せます。
中央大学と法政大学
中央大学は複数学部が同じ問題で試験を行う共通選抜を実施し、全国の会場で受験できます。法政大学のT日程は2月5日の1日で14学部に出願でき、東京以外に札幌や福岡など全国10都市で受けられます。地方の受験生にとって、移動の負担を抑えやすい方式です。
MARCHの偏差値が模試ごとに違う理由
MARCHの偏差値は、模試の受験者層と「合格可能性50%」という定義によって決まる相対的な数字なので、模試ごとに数値が変わります。
受験者層が違えば偏差値も動く
偏差値は、その模試を受けた集団の中での位置を示す数字です。難関大志望者が多く受ける模試では同じ実力でも偏差値が低く出やすく、幅広い層が受ける模試では高く出やすくなります。私も高2のとき、模試の種類を変えただけで英語の偏差値が5ほど動き、一喜一憂したことがあります。
難易度表の偏差値は「合格可能性50%」のライン
予備校の難易度表に載る数字は、多くの場合「その偏差値の受験生の合格可能性がおよそ50%」という基準で示されています。つまり表の偏差値に届いていても、合格が確実になるわけではありません。安全圏を狙うなら、表の数値より2.5〜5ほど上を目標にするのが現実的です。
入試方式で実質の難易度は変わる
同じ学部でも、共通テスト利用は募集人数が少なく高い得点率が求められやすい一方、統一入試は受験者が多く合格最低点が読みにくい傾向があります。偏差値は学部単位だけでなく、方式単位で確認するのが基本です。各大学が公開する入試結果で、方式ごとの倍率も見ておきましょう。
偏差値50台からMARCHに届く学年別ロードマップ
偏差値50台からMARCHを目指すなら、配点の高い英語を先に60台へ引き上げ、その後に国語と選択科目を固める順序が最短ルートです。

高1〜高2:英語で偏差値60を先に作る
高1の私は模試の偏差値が50台前半で、最初に手をつけたのは英単語帳1冊と文法問題集1冊の反復でした。MARCHの英語は語彙と文法の知識で解ける設問が多く、ここが固まると長文の読解速度も上がります。高2の終わりまでに英語の偏差値60を超えておくと、高3で他教科に使える時間が大きく変わります。
高3春〜夏:国語と選択科目を得点源にする
高3の春からは、古文単語と文法、日本史・世界史・政治経済などの選択科目に本格的に取り組みます。夏休みの終わりまでに選択科目の教科書範囲を一通り終え、基礎問題集を2周している状態が目安です。家庭教師として指導した生徒も、この時期に選択科目を仕上げた人ほど秋以降の伸びが大きくなりました。
高3秋以降:大学ごとの出題形式に合わせる
9月以降は志望学部の過去問を最低3年分、本番と同じ時間で解きます。間違えた問題は「知識不足」「時間不足」「読み違い」に分けて記録し、同じミスを繰り返さない仕組みを作ります。東大の二次試験対策でも私はこの方法を使っており、形式に慣れるほど得点のぶれが小さくなりました。
MARCHの偏差値だけで志望校を決めないための注意点
MARCHの志望校選びでは、偏差値の高低だけでなく、入試方式との相性や併願の組み方まで含めて判断することで、合格の可能性を広げられます。
英語資格の有無で有利な大学が変わる
立教大学のように英語資格・検定試験を利用する大学や、方式によってスコアを使える大学もあります。英検準1級などを取得している受験生は、同じ偏差値帯でもそうした方式を選ぶほうが有利になりやすいです。自分の持っている武器から逆算して、出願先を選ぶ視点を持ってください。
統一入試を軸に併願を組む
明治の全学部統一入試や法政のT日程のように、1回の試験で複数学部に出願できる方式は、併願の効率を上げてくれます。試験日が重ならないように、統一入試と学部別入試を組み合わせて日程表を作ることが、MARCH受験の基本戦略です。2つ目以降の出願で検定料が減額される大学もあります。
学部の学びとキャンパスを確認する
偏差値が近いという理由だけで学部を選ぶと、入学後に学びたい内容と合わずに後悔することがあります。同じ大学でも学部によってキャンパスが異なるため、4年間の通学まで想定しておく必要があります。出願前に各大学の公式サイトで、カリキュラムとキャンパスを確認しておきましょう。
まとめ
MARCHの偏差値は60前後が目安ですが、模試や入試方式によって数字の意味が変わるため、学部と方式の単位で目標を設定することが合格への近道です。
5大学はそれぞれ統一入試や英語の扱いに特徴があり、どの方式で受けるかで対策の優先順位が変わります。偏差値50台からでも、英語を先に60台へ引き上げ、選択科目と過去問演習を順に積み上げれば、MARCHは十分に射程に入ります。
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参考文献
- 明治大学 入試総合サイト(一般選抜要項):https://www.meiji.ac.jp/exam/information/guidelines/index.html
- 青山学院大学 一般選抜(全学部日程):https://www.aoyama.ac.jp/admission/undergraduate/examination/general_exam_allundergraduate.html
- 立教大学 2021年度一般選抜の変更点:https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/2021change.html
- 中央大学 入学試験要項ダウンロード:https://www.chuo-u.ac.jp/connect/admission/exam/guide/
- 法政大学入試情報サイト T日程入試(統一日程):https://nyushi.hosei.ac.jp/nyushi/seido/t/

